三浦市に寄せられた2020年度のふるさと納税の寄付額が、過去最多の7億9001万2千円(総務省発表)に上った。前年度比1億6117万1千円増で、県内市町村別で見ると南足柄、鎌倉、厚木などに続いて7番目に多かった。制度の認知度が年々高まっているのに加え、充実する返礼品や新型コロナ対策・災害からの復旧復興支援を目的とした寄付も多く、全国的にも増加傾向にあるという。
地方税法等の改正によって2008年5月から始まったふるさと納税制度。三浦市も同年から受け付けを開始し、寄付金額は年々増加している。全国的に制度の認知度が高まり、自治体が返礼品の充実・差別化に力を入れるようになると、市は14年度に初めて1億円を突破。18年度には2億円超えた。このほど発表された昨年度の総額は、過去最高のおよそ6億3900万円が寄せられた19年度を大きく上回り、約7億9千万円となった。
市では、ホームページでPRするほか、大手ポータルサイトに登録し、利便性を向上。また、返礼品は特産のまぐろや野菜の詰め合わせ、農水産加工品、遊漁船乗船券や観光体験プログラムなどを用意。寄付を支える200以上の商品には、まぐろの解体ショーといった変わり種も取り揃えている。
また、昨年度はコロナ禍の巣ごもり消費増加が、寄付件数・金額ともに押し上げた。ポータルサイトによっては、「コロナ被害支援」などと銘打ち、新型コロナウイルスの感染拡大で経営に大きな打撃を受けている生産者や事業者を応援する動きも見られ、寄付先を決める選択肢の1つになっている。
トイレ洋式化へ
子育てや教育環境の充実など、使途を子どもに限定した市のふるさと納税「みうらっ子応援プロジェクト」では、昨年度に続いてトイレの洋式化に向けて寄付を募っている。
洋式便器充足率の低い市立小中学校から順次整備し、快適な学校生活の確保をめざすもので、目標額3千万円に対し、2893万3千円(7月31日現在)が集まっているという。
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