三浦市民交流センターニナイテなどが取り組む、暮らしや文化など身の回りの地域資源情報の発掘、収集、発信を目的とした事業。その一環として、「三浦の食」をテーマに県立保健福祉大学(横須賀市)とタッグを組み、創作メニューの考案や代々受け継がれる家庭の味をレシピ集化するプロジェクトが進んでいる。地元住民との交流会では、活発な意見交換が行われ、「地産地消、栄養バランス、フードロスなどの課題解消にも役立つのでは」と同大学。今後、商品化も視野に入れたレシピの作成やメニュー開発を行うとしている。
三浦市や市社会福祉協議会・市民交流センターニナイテ(YMCAコミュニティサポート)などを中心に、昨年から三浦の魅力である地域資源情報を活用する取り組みが行われている。そのなかで、食をテーマにしたレシピ考案・発掘プロジェクトを展開。栄養学科の大学生が地元の高齢者から知恵や昔ながらの風習文化を引き出し、次世代への継承をめざす。
プロジェクトメンバーは昨年、漁協女性部やまぐろ専門料理店「くろば亭」、大根農家など市内の食を知るプロと交流。12月23日には、東岡区から西野佐賀子区長をはじめとした住民らが参加し、試食をしながら意見交換を行った。
当日は、学生たちが試作を重ねた大根ポタージュやみかんを混ぜたマリネ、まぐろとキャベツのメンチカツなどを用意。意外な食材の組み合わせや調理法に、「ぜひ家でも作ってみたい」と好評だった。
また、西野さんらもそれぞれの“家庭の味”を持ち寄って披露。大和芋とマグロを使ったコロッケやカレー味の「さば鍋」を振る舞った。ひじきの煮物や大根の漬け物など、冬場もらうことが多い大根の大量消費や余った刺身のリメイク方法など、三浦ならではの生活の知恵を指南した。「昔からなじみ深い煮物でも、作り方を知らない人は多い。勉強になったので早速レシピに起こしたい」と、講師の樋口良子さんは話していた。
また、学生を代表して訪問した中村みずきさん(3年)は、「地元の方が普段どんなものを作って食べているか、学校のなかだけではわからない生の声を聞くことができた」と振り返った。
今後、レシピをまとめ、「大学生考案メニュー」として小売店などでの販売もめざす。
三浦版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|