マルユウクラブ湘南 創部9年 初の全国切符 全日本クラブ野球選手権大会出場
マルユウベースボールクラブ湘南が、第37回全日本クラブ野球選手権大会への出場を決めた。創部9年で手にした初の全国切符に、三橋望監督は「神奈川勢が10年近く出場できなかった大会。本当に嬉しい」と喜びを噛みしめている。
攻守に冴え練習の賜物
県予選は、投手陣の好投で4試合中3試合を完封で制し、打線も計18得点と投打がかみ合った。県予選優勝チームとして臨んだ南関東予選代表決定戦でも、相手にホームを踏ませず3対0で優勝を飾った。
「エラーや四球を抑えられたことが良かった」。躍進を支えたのは、昨年から取り組んできた守備力強化と、バントを絡めた機動力野球の実践だった。
新採用の低反発球で、内野ゴロの処理が格段に増えた。「守備を固めれば、投手力のあるうちにとって低反発球はチャンスだ」と三橋監督はにらんだ。東海大甲府高校時代の先輩をヘッドコーチに招き、ナインに守備を叩きこんだ。
足を使った機動力野球でも、長打の出にくい低反発球を逆手に取った。18歳以下アジア選手権日本代表(07年)の柏木佑典選手を中心とした打線に、攻撃の厚みが加わった。
三橋監督は「応援してくれた方やOBのためにも、神奈川を代表して全力を尽くしたい」と士気を高める。本戦は9月7日から西武ドームで行われ、地区予選を勝ち抜いた16チームが出場する。マルユウは、1回戦で北海道地区代表のWEEDしらおいと対戦、全国での初勝利を目指す。
「野球好きの受け皿に」
甲子園経験者ゼロで全国掴んだ
マルユウには約30人の選手が所属しており、多くが仕事と両立しながら野球を続けている。19歳から38歳まで年齢層は幅広いが、世代交代がうまく進み、平均年齢は25歳と若い。
甲子園経験者は1人もいない。資金力に物を言わせ、スカウトで選手を獲得するクラブもあるなか、野球を続けたいという選手を積極的に迎えた。「高校を卒業して、野球をできる環境がなくなる子も多い。うちが受け皿になりたい」というのが、三橋監督が創部以来貫くポリシーだ。
決して練習環境に恵まれているわけではないが、持ち前のチームワークで強豪ひしめく県内でも指折りのクラブに成長した。永坂雄太主将は「練習は辛いが、神奈川で勝てたことが弾みになった」と、全国でも活躍を誓う。
結成10周年を迎える来年は、クラブ名に「平塚」の文字を入れ、地元のPRにもつなげたいという。全国出場を期にホームページへのアクセスが急増するなど、クラブへの注目は俄然高まる。三橋監督は「もっとチームを知ってもらい、旗を振って試合を応援してもらいたい」と、平塚の野球文化発展にも意欲的だ。
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