落合克宏市長は6日、静岡県伊豆市の菊地豊市長を市内に招き、友好都市提携と災害時相互応援に関する協定をそれぞれ結んだ。平塚市は、伊豆市にゆかりのある近代日本画の巨匠、横山大観の作品など、伊豆市所蔵の絵画展を美術館で開くなど、友好都市にちなんだ事業を予定している。
調印式を前に開かれた記者会見で、落合市長は「伊豆市は(友好都市の岩手県花巻市や岐阜県高山市と比べて)近い距離にあって、日帰りが可能。幅広い交流が期待できる。子どもの交流や産業の交流、経済交流、文化交流を考えている」と、今回の協定に期待をのぞかせた。
両市間の具体的な交流事業については、近代日本画の巨匠、横山大観や速水御舟らの作品など、伊豆市所蔵の絵画を借り、平塚市美術館で紹介する特別展を10月に予定している。伊豆市によると、大観や御舟は修善寺の旅館に滞在するなど、伊豆市とのゆかりが深い。
また、災害時相互応援に関する協定は、被災市から要請された場合、物資の提供や職員の派遣、児童生徒の受け入れなどに応じるというもの。伊豆市の菊地市長は「(両市の想定している)大地震の形態が違うので、近隣市との枠組みよりも機能する」と、会見で語った。
伊豆市との交流は、平塚市が1982年、旧天城湯ヶ島町を「平塚市民休養の郷」とする提携を締結。04年に同町が修善寺町、土肥町、中伊豆町と合併して伊豆市となってからも、伊豆市民が、湘南ひらつか七夕まつりで郷土芸能を発表したり、平塚で物産展を開いたりと、交流を続けてきた。
今回の都市提携をめぐっては、市制80周年や天城湯ヶ島町との提携開始から30年の節目として、平塚市が持ちかけ、伊豆市も快諾したという。調印式には両市の議員や団体代表者らが出席し、賑やかに行われた。
伊豆市の菊地市長は「平塚は湘南の明るい海、伊豆には夕日の穏やかな海がある」など両市の共通項を挙げ、「伊豆市にはプロ球団がないので、子どもに湘南ベルマーレというプロの活躍の場を見学させられる機会もお願いしたい」と、今後の交流に期待を寄せた。
落合市長は「伊豆市は自然、歴史、人柄と、いろいろほっとするいいものをたくさんもっている。首都圏の平塚市が享受できる交流が出来れば」と話した。
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