水彩画 歩み辿る企画展 市美術館で20日から
明治から現代における水彩画の軌跡を紹介する、市美術館の企画展「水彩画 みづゑの魅力」が20日から始まる。35作家約170点の作品から、時代とともに多様性を増す水彩表現の歩みを辿ることができる。
展示は明治期、大正・昭和期、現代の三部構成で、明治期に焦点を当てた第一部は、浅井忠や青木繁、水彩画の普及に貢献した大下藤次郎の作品を中心に紹介。水彩画ブームに沸いた黎明期を振り返る。
第二部では、中西利雄などの水彩画家だけでなく、油彩画家でありながら水彩表現にも可能性を見出した岸田劉生、村山槐多、古賀春江らの作品から、大正・昭和期の水彩表現を辿る。市内須賀の出身で、戦後洋画壇の代表的な画家に位置付けられる鳥海青児の作品も展示される。
第三部は、多様性を増す絵画界で水彩絵の具にこだわる現代画家を紹介。難波田史男、麻生三郎、押江千衣子など、独自の表現を探求する新時代の水彩世界に触れる。
同美術館によると、時代を横断して多彩な水彩画家の作品を展示するのは今回が初という。会期は6月16日まで。開館時間は午前9時30分から午後5時。月曜休館(祝日は開館。4月30日休館)。
関連事業で講演会も
5月19日には、島根県立石見美術館の川西由里主任学芸員による講演会「明治期の水彩画―大下藤次郎を中心に」が行われる。ミュージアム・ホールで午後2時から3時30分。先着150人で申し込み不要。
問い合わせは同美術館【電話】0463・35・2111。
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