英検受験に補助金 中学1・2年生が対象
平塚市は今年度から市内の中学校に通学する1・2年生を対象に、実用英語技能検定(英検)4級の検定料を1回分全額支給する制度を始める。小学校への外国人英語指導者の訪問回数も増やし、英語教育の充実を目指す。
英検受験への補助金は中学生の英語に対する興味・関心を高め、コミュニケーション能力の基礎を養う目的で設けられた。市教育指導課は「授業数の増加など学校での教育にこれ以上負荷をかけることは難しい。英検を目指すことで、自主的に学ぶ意欲を高めてもらいたい」と話す。
英検の試験実施は年3回。4級は2年生修了レベルと言われ、内容は筆記とリスニング。検定料は2100円(本会場)。受験の際には学校が受験希望者をまとめて申し込み、対象人数分の検定料を市が支払う。
市では2学年の全生徒約2千人、1学年の半数約1千人、そこから既存の合格者300人分を差し引いた受験者数を想定、567万円を予算に計上した。同課は「多くの生徒が受験してくれるよう期待している」としている。
AET訪問を1回増
小学校の英語教育も強化を図るため、市は今年度から小学1・2年生に対する外国人英語指導者(AET=all english teacher)の訪問回数を年2回から3回に増やす。また夏休みなど長期休暇中にも要請のあった学校にAET訪問を実施する。
AETによる授業は歌やゲーム、レクリエーションなどを通してネイティブの英語に触れられるようになっており、児童に「とても楽しい」と好評を得ているという。
文部科学省が定める学習指導要領では5・6年生は週1回(年35時間)の英語学習が義務付けられているが、4年生までは授業時間が設けられていない。市は2006年度から、1年生から4年生にもAET訪問を含めた英語指導を独自に行ってきた。
なお、市内の小中学校に訪問しているAETは市の非常勤職員が1人、外部委託が8人。今年度の事業予算には3880万8千円を計上している。
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