錦鯉の発祥地 長岡から「泳ぐ芸術品」 平塚八幡宮へ114匹寄贈
平塚八幡宮に新潟県の長岡市錦鯉養殖組合が錦鯉114匹を寄贈し、12日に奉納祭と放生(ほうじょう)式が行われた。中越地震発生から今年で10年。錦鯉は震災復興と、錦鯉発祥の地と平塚市との友好のシンボルとして贈られた。
錦鯉の寄贈は、市内で自動車鈑金塗装などを手がける山口工業の山口貴光専務が橋渡し役となって実現した。趣味で錦鯉と金魚およそ2千匹を飼育し、業務でも長岡と関わりがあった。2004年10月に新潟県中越地震が発生して今年で10年を迎え、復興と友好の印に錦鯉を贈りたいと養殖組合が提案。「震災の記憶を風化させないために」と、池の補修が完了した平塚八幡宮が受け入れに応じた。
奉納祭には神職や同組合関係者、来賓の落合克宏市長、宮総代ら約20人が参列。境内にあるつるみね幼稚園の園児たちも放生式に加わり、大きなものでは体長60cm前後に成長した錦鯉を新緑が映る池に放した。
同組合の星野正晴理事長は「中越地震では多くの錦鯉が犠牲になったが、回復にこぎつけた。平塚市の皆さんに錦鯉を眺めて癒しの時間を過ごしてもらえれば嬉しい」とあいさつ。宅野順彦宮司は「新たな縁をいただいた。錦鯉を大切に育てていく」と話した。
錦鯉は「生きた宝石」「泳ぐ芸術品」と呼ばれ、名産地として知られる新潟県中部の山古志郷の雪解け水で育った錦鯉は国内外で特に高い評価を受けている。
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