平塚市は、妊産婦への読書啓発などを盛り込んだ「第三次の子ども読書活動推進計画」の素案を策定した。パブリックコメントを実施して計画をまとめ、来年度から5カ年で取り組む。落合克宏市長が11月27日の記者会見で発表した。
平塚市は、2001年に国が公布した「子どもの読書活動の推進に関する法律」に基づき、2005年に第1次計画、2010年に第2次計画を策定。子どもの読書を推進するための事業を実施してきた。
市は第1次、2次計画で、0歳から読書に親しんでもらうため赤ちゃんに絵本を贈るブックスタート事業など、50の事業に取り組んできた。2008年時点で20校だった市内小中学校への学校司書の配置を2012年までに43校に増員。学校図書館蔵書も充実させた。
事業の効果として、学校図書館を利用する児童生徒の割合(2012年)が小学校78・7%、中学校20・5%となり、県平均(小学校30・3%、中学校15・1%)を上回るなどの成果を上げた。
市は今年4月、新たに大学教員など庁外の構成員によって組織された「平塚市子ども読書活動推進懇話会」を中心に事業を再検討。現場の声を取り入れ、第3次計画素案を策定した。
第3次計画では、妊産婦への読書啓発活動を新たに盛り込んだ。子どもが生まれる前から読み聞かせの大切さを知ってもらおうと、妊産婦が通院する産婦人科などに資料を配布するなどの啓発活動を行う。
市は5日から来年1月6日までパブリックコメントを実施する。計画素案は図書館など公共施設のほか、平塚市と図書館のHPからも閲覧可能。問い合わせは中央図書館管理担当【電話】0463・31・0415へ。
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