海岸エリアの再整備計画について、市は白紙撤回した「道の駅」にかわる集客施設を検討していることを、市議会12月定例会であらためて示した。4日、小泉春雄市議の総括質問で答弁した。
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市は答弁で、「観光拠点の整備は地域経済等の活性化につながり選ばれるまち、住み続けるまちになるために重要なこと」と述べ、湘南海岸公園や湘南ひらつかビーチパーク、龍城ケ丘プール跡地、平塚新港周辺の大浜地区の候補地から「町内関係各所と方向性を検討していきたい」とした。
市担当課によると、施設の概要などについては「具体的なことは決まっていない」とした上で、平塚市の魅力を発信する手段や方法などと合わせて、「今年度内は難しいかもしれないが、なるべく早めに全体計画の方針を示したい」と今後の見通しを話した。
集客施設のひとつとして構想に上がった「道の駅」については、「(道の駅)ありきで計画を進めるわけではない」としながら、湘南海岸公園以外の候補地の中から「住環境に与える影響や駐車場、交通アクセス等の問題を踏まえ、その可能性も探っていきたい」と含みを残した。
市は、千石河岸から撫子原の海岸周辺に関する整備計画をまとめ、都市計画公園・湘南海岸公園の再整備に関する基本方針を2012年に発表。国道134号線の4車線化やさがみ縦貫道の開通といった交通網の整備を背景に、観光客を呼び込むなどの経済効果が見込まれるため、地元経済界から集客施設の整備を望む声が寄せられていた。
なかでも「道の駅」をめぐっては、駐車場やトイレを24時間開放する施設であることから、治安悪化や騒音などを危惧する反対意見が根強く、湘南海岸公園での整備方針は見送られていた。
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