賢治のバラ平塚に根づく 花巻市から寄贈 市内3箇所に植栽
平塚市の友好都市・岩手県花巻市から、宮沢賢治生誕120年の記念に「賢治ゆかりのバラ苗」が10本寄贈された。寄贈されたバラの植栽式が14日、花菜ガーデン(寺田縄496の1)で行われ、花巻市の上田東一市長と平塚市の落合克宏市長が出席。両市長によってバラの苗が植栽された。
寄贈に至ったきっかけは2014年、友好30年の記念式典が開かれた際、両市長の間で平塚がかつてバラの生産量日本一だったことが話題にのぼり、上田市長が持ちかけた。
寄贈されたバラの苗は、1929年に宮沢賢治が自身の主治医である花巻共立病院(現・総合花巻病院)の佐藤隆房院長に新築祝いとして贈った20本のバラ苗のうちの一種。現在も植え継がれ、佐藤家の庭や、宮沢賢治記念館などで真紅の花を咲かせている。
正式名は「グルス・アン・テプリッツ」という品種で、和名は「日光」。春と秋に花を咲かせる四季咲きのバラで、鮮やかな赤い中輪の花と、強い香りが特徴という。
花菜ガーデンでは、バラ園のオールドローズエリア付近に植栽され、「宮沢賢治ゆかりのバラ」として立札で紹介される。生育状況にもよるが、今年の秋ごろには真紅の花が観賞できる見込みだ。
植栽式で落合市長は、「バラを通じて、友好都市としての絆をより深めていきたい。また今後、宮沢賢治に関連したイベントなども企画していきたい」と語った。
贈られたバラの苗は、花菜ガーデンのほか、平塚総合公園(大原1の1)のバラ園と八幡山の洋館(浅間町1の1八幡山公園内)に植栽される。
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