「18歳選挙権」が適用される7月10日の参議院選挙に向けて、市内の県立高校は選挙についての事前授業や模擬投票に取り組んでいる。高浜高校では27日、全校生徒704人が模擬投票に参加した。
模擬投票は、生徒が県選管の発行した参院選挙公報をもとに投票先を判断。「投票所」では、各クラスの選管委員から入場券と引き換えに投票用紙を受け取り、政党名と候補者名を、実際の選挙で使用される記載台で記入。「だれに投票しようか」など相談し合いながら和やかな雰囲気で、本物の選挙箱に一票を投じた。
教師を目指す吉野海渡さん(18)が重視したのは教育政策だという。候補者に対して「教育無償化や社会保障制度を改革するというけど、その財源はどこにあるのか。現実的で実行可能な政策を提言してほしい」と冷ややか。栄養系の大学を目指す富永萌香さん(18)は「初めての投票で、名前を書くことすら緊張した。この経験を踏まえて、参議院選挙では投票に行きたい」と意気込む。
担当の程島敏博教諭は「生徒たちは、社会や政治をまだ知らない。これをきっかけに、生徒たちの日常会話で政治的話題が取り上げられるようになれば」と期待を膨らませる。
県教委は、責任ある社会的行動などを養うシチズンシップ教育で生徒の政治参加意識を高めようと、全県立高校に模擬投票の実施を要請。これまでに2回、県下全校で実施されている。
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