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公開日:2017.04.13

平塚看護大学校
県内初の4年制で船出
過密な授業カリキュラムの解消など期待

  • 入学式の様子

 諏訪町にある県立平塚看護専門学校がこのほど県内初となる4年制に移行し、「平塚看護大学校」に改称した。7日には中央公民館で開校式と入学式が開かれ、1期生となる新入生86人が出席、黒岩祐治知事らが門出を祝った。



 平塚看護大学校の前身、平塚高等看護学院は1972年開校。中南国保病院の跡地を活用し、3年制の看護婦養成所として船出した。79年には平塚看護専門学校に改称、「平看」の愛称で多くの看護師の卵を輩出してきた。



 4年制への移行は医療の充実を公約に当選した黒岩知事が11年12月に立ち上げた「神奈川県における看護教育のあり方検討会」が契機。従来から指摘されていた3年間の過密な授業カリキュラムの解消、高度化医療への対応、臨床実習時間の充実などの観点から4年制への移行が検討会で提案された。



 これまで県立の看護専門学校は平塚看護専門学校のほか、衛生看護専門学校(横浜市中区)、よこはま看護専門学校(同旭区)がありいずれも3年制。



 平塚看護大学校は4年制カリキュラムの効果を測る実験校的位置づけとなる。黒岩知事は開校式で「新入生の皆は県内中から注目をされています。命を守るスペシャリストとして羽ばたいてほしい」と激励した。



 開校式の後に開かれた入学式では山村七海さん(18)が学生代表としてあいさつ。「必要な知識や技術を身に付け、豊かな人間性を育み、立派な看護師に一歩ずつ近づきたい」と決意を述べた。



 同校管理課によると一般受験の倍率は2・7倍、AO入試は3・3倍で「予想以上の倍率」としている。



 4年制への移行に合わせ同校では改修工事を実施。シミュレーション教育など臨床に近い状況で学ぶために必要な施設や学生が快適に学べるコミュニティスペースを充実させる。竣工は18年1月。耐震化も併せた総工費はおよそ10億円。



 旧平塚看護専門学校に在籍する2・3年生141人には、従来通り3年制のカリキュラムが採用される。

 

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