平塚美術館(浅間町9の1)は、企画展「片岡球子・面構―神奈川県立近代美術館コレクションを中心に」を今月30日(土)から11月26日(日)まで開催する。午前9時30分から午後5時まで(入場は4時30分まで)。
同展は神奈川県立近代美術館が所蔵する日本画家・片岡球子(たまこ)の代表作「面構」(つらがまえ)を中心に、29点を展示する。
片岡球子(1905〜2008)は札幌生まれ。画家を志して女子美術専門学校(現・女子美術大学)に学び、再興日本美術院展覧会を中心に活動した。
球子は生涯にわたって、歴史上の人物の「面構」をテーマに描き続けた。1966年の『面構 足利尊氏』は荒々しく力強い筆致と派手な色彩が見る者に強烈な印象を与える。『面構 葛飾北斎』では「富嶽三十六景」の赤富士を背景に、人柄がにじむ味わい深い表情の北斎を描き、広く世に知られるようになった。このほか雪舟や足利義満、東洲斎写楽など、肖像画や同時代の風俗を参考に独自の解釈を加え、表現している。
企画した江口恒明学芸員は「現代絵画に造形上の問いを投げかける作品群を体感してほしい」と話す。
観覧料は一般800円、高校生・大学生500円。中学生以下、市内在住の65歳以上は無料。月曜休館(10月9日は開館、翌火曜休館)。
これに関連して球子を師事した日本画家・山本直彰氏の講演(11月4日)などを企画している。
問い合わせは同館【電話】0463・35・2111。
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