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県内初 相模川に「ウナギの寝床」 絶滅危惧種 市民団体が調査へ

社会

公開:2018年4月26日

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石倉カゴを設置するメンバーら
石倉カゴを設置するメンバーら

 NPO法人「暮らし・つながる森里川海」(臼井勝之理事長)と「桂川・相模川流域協議会相模川湘南地域協議会」(峯谷一好代表)がこのほど、絶滅危惧種のウナギを保護するため、棲み処となる人工漁礁「石倉カゴ」を(公財)河川財団の助成で購入し、相模川流域の馬入水辺の楽校近くの入り江に設置した。石倉カゴの設置は県内初の試み。

 相模川のウナギの増減は過去のデータがないため比較できないが、稚魚の「シラスウナギ」の漁獲量をはじめ、相模川の生き物全体が減少傾向にあることから、両団体は保護の必要性を実感した。本来蛇行している川が護岸工事などにより真っ直ぐ流れることで、穏やかな流れの入り江や隠れ家になる草かげ、岩場が減少し、生き物の棲み処がなくなっている。

 同法人では5年ほど前から河川の生物調査のために常緑樹の枝の束を沈め、そこに棲みついたウナギやカワエビを獲る柴漬け漁の仕組みを利用した棲み処をつくり、生き物の観察に取り組んできた。しかし枝は朽ちやすく長期の観察ができないため、高耐久性樹脂網を使用した、(株)フタバコーケン(静岡県)開発の石倉カゴに目を付けた。まずは河口付近の生息状況を調べ、保護につなげたい考えだ。

 河川法により川の流れを阻害するおそれのある障害物の設置は禁止されているが、同法人が国土交通省から占有権を得ることで実現した。

 取り組みには北里大学や県水産技術センター内水面試験場の研究機関のほか、平塚市漁業協同組合、相模川漁業協同組合連合会が協力。臼井さんは「ウナギは絶滅危惧種であり、食文化でもある。ウナギと川全体の保全を進めたい」と話していた。

 同法人は5月27日(日)の「馬入水辺の楽校お魚調べ」で1回目の引き上げを実施する。午前9時30分〜午後0時30分。小学生以上が対象(保護者同伴)で定員先着10人。参加費500円。雨天中止。参加希望者は5月18日までに往復はがきで住所、氏名、年齢、性別、電話番号、携帯電話番号、メールアドレスを記入し、平塚市みどり公園・水辺課〒254―8686浅間町9の1へ。問い合わせは同課【電話】0463・21・9852。
 

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