市内自主防災組織の代表者を対象に、図上で災害対応を学ぶ訓練「イメージTEN」が6月22日と23日、市内で初めて導入された。2日間で202人が参加し、市災害対策課職員が指導した。
「イメージTEN」は、静岡県と地域防災人材「ふじのくに防災フェロー」が考案した訓練で、図上で様々な事態を想定して対処法を考える。参加者は架空地区Aの自主防災組織の役員となり、与えられた白地図や役員名簿、資機材の表に情報を書き込みながら、7人ほどのグループで災害規模を最小限に食い止めようと知恵を絞った。
23日の訓練では、「同日午前10時に震度6強の揺れが1分以上発生」という想定で「被災状況がわからない」「3軒の家屋が全壊している。住人が生き埋めになっているらしい」といった情報が時系列に与えられた。参加者は「まずは情報が確かか調べる必要がある」「全壊ということは、バールやジャッキなどが必要」と意見を出し合い、10分ほどの制限時間の中で状況に応じた決断を迫られた。
富士見町から参加した二宮克美さん(62)は「実際の災害では同時多発的に災害が起こるので答えは必ずしも一つじゃない。近隣の壁が崩れやすい場所や池のある公園、防火水槽の位置など把握しなくては。とても勉強になりました」と話していた。
静岡県で開催された演習に自主参加した同課の丸山優さん(25)は「何をしなければいけないのか、人材や資機材の過不足に気付けた。今後は、参加してくださった皆さんを軸に各地域を想定して図上訓練に取り組みたい」と手応えを感じていた。
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