平塚市教育委員会は10月18日、文部科学省が今年4月に全国の小学6年生と中学3年生を対象に実施した「全国学力・学習状況調査」の結果を公表した。平塚市は全科目で6年連続、全国と県の平均を下回った。
同調査は小中学生の学力と生活習慣を把握・分析し学校教育の成果と課題を検証するため2007年から実施されている。
科目は基礎学力を問う「国語A」「算数/数学A」、応用力を問う「国語B」「算数/数学B」に3年ぶりに「理科」を加えた5つのテストが行われた。
市教委が市ホームページに公表した調査結果によると、市内小中学校の平均正答率は公表を始めた13年度から6年連続で全国と県の平均正答率を下回った。
市教委は「数値の差が5ポイント以内で大きな差ではない。徐々に改善されている」とコメント。小中学校共に全科目で記述式の正答率が5割未満だったことを課題に挙げ、生徒の思考力や判断力、表現力を伸ばす授業手法を情報共有するなどをして、学力の改善に取り組んでいくという。
生活状況を調査する学習調査では、「学校の授業以外の普段(月〜金曜日)、1日当たりの勉強時間」について、「2時間以上」と回答した生徒の割合が全国と比べ小学校が1・3%低い28%、中学校は7%高い43・4%となった。一方で「30分未満」と回答した生徒の割合は小学校が全国と比べ7・5%高い17・4%、中学校が3・8%高い16・6%となり、家庭学習の二極化の傾向がみられた。
市教委は「『家で学校の宿題をしている』『家の人と学校での出来事について話をしている』と答えた割合が過去10年間のうち最も高く、家庭での学習意識の改善がみられる」と話していた。
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