平塚市は24日、湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーンの整備・管理運営事業について、民間事業者の募集要項にあたる「公募設置等指針」「要求水準書」「指定管理者業務内容説明書」の各案を公表した。市民や参入意欲のある事業者から意見を募り、事業に反映させていく構えだ。
龍城ケ丘プール跡地の東西約3万平方メートルに公園を整備する計画は、都市公園法のPark-PFI(公募設置管理制度)を活用し、民間事業者が公園を整備・運営する方向で検討を進めてきた。
同制度は、事業者が公園内に売店や飲食店などを設け、その収益を広場や園路など整備費の一部に充てることで、市の負担を減らす利点がある。
市は2018年6月、 一般会計補正予算に同事業費を計上。当初予定では、18年度内に事業者を選定し、20年度開設を目指していた。しかし、景観保護や情報開示を求める周辺住民の理解を得られず、市は市民の意見集約に時間をかける姿勢に切り替えた経緯がある。
今回公表した同指針案は、「海岸の自然を大切にする」など公園整備の在り方を明確化し、周辺住民の声に配慮した。
施設は、砂丘の自然と一体感のある広場と散策路▽マリンスポーツを楽しむ機能▽平塚の情報を発信する機能▽飲食・休憩施設・アンテナショップ、などの整備を求める。
計画地は、Aエリア(プール跡地と西側の一部約9千平方メートル)▽Bエリア(プール跡地東側約1万5千平方メートル)▽Cエリア(同西側約6千平方メートル)に線引き。A・Bは「利便性と快適性を高めるエリア」とし、飲食・休憩施設、駐車場などを含め公園を整備。Cは「砂丘の自然を再生・かん養・保全するエリア」と定め、市民と協働で整備を進める考えだ。
市は7月2日まで市民の意見を募集。事業者の選定後も提案内容を公開し、市民の意見を募る段階を踏む「平塚方式」で進めるとしている。
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