浜大門通りで19日、浜大門通り新光会(中村彰伸会長)主催の「ぼんぼり酒場2020」が開かれた。コロナ禍が依然として影を落とすなか、同会は地域活性にむけ自粛ムードに風穴を開けようと開催に踏み切った。
平塚八幡宮の参道にあたる浜大門通りでは例年7〜9月、月1回のペースで「夕暮れ酒場」を開催。南北およそ100mの通りにテーブルと椅子を置き、各商店が酒類やおつまみを販売。開放感あふれる「酒場」は人気で、毎回1千人以上が訪れている。9月は八幡宮のぼんぼりまつりに合わせ、名称も「ぼんぼり酒場」として行ってきた。
今年はコロナ感染拡大を受け、7・8月は中止に。役員会では9月のぼんぼり酒場に否定的な意見もあったが「駅周辺の多くの店が精神的にも疲弊している。閉塞感からの脱却が必要」(中村会長)と、1年2カ月ぶりの開催を決めた。
「勇気ある開催」
イベントの事前告知はなし、通りも北側半分のみを使用、出店数は3店に減らすなど規模を縮小。椅子は置かず立食形式にするなどソーシャルディスタンスにも配慮した。来場者にはエタノールでの消毒など、感染症対策も強く呼びかけた。
午後5時に始まると徐々に人が集まり飲食を開始。終了時刻の8時までにおよそ150人(主催者発表)が来場した。
宝町から訪れた若林幸弘さん(54)は「勇気ある開催だったと思う。やはり街にはにぎわいが必要。規模は小さくても、楽しいひと時だった」と満足した様子だった。
プロスポーツなどイベントの収容人数制限が緩和されている一方、市内では自粛ムードがまだまだ根強い。
中村会長は「盲目的に自粛を続けるのではなく、可能な形で地域を活気づけるということをしたかった」と振り返り「当然ですが今後もコロナ対策は最優先。その上で今回のイベントを振り返りながら、地域活性の取り組みを考えていきたい」と先を見据えた。
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