新型コロナワクチンの集団接種のペースが鈍化傾向にある。市健康課によると、緊急事態宣言解除や新規陽性者の減少傾向が市民の意識に影響しているとみられ、市は接種の検討を広く呼びかける。
市では、新型コロナワクチンの集団接種を今年5月から、市役所や公民館、平塚駅周辺の商業施設で行ってきた。
5日現在、65歳以上の接種率は1回目が91・4%、2回目が89・7%。全世代では1回目が72・11%、2回目は60・61%。市では今年の11月中旬までに全世代の80%に接種を完了させることを目標に掲げる。
市は7日、全市民の7割以上に接種のめどが立ったことから、新規の集団接種会場を旧平塚商業高校(中里)に一本化した。これに先がけ4日には、10月10日〜20日の接種予約を開始したが、7日時点でほぼすべての時間帯で予約の空きが出ていた。
「宣言解除や陽性者数数の減少傾向などもあってか、集団接種のペースは明らかに鈍化している」と同課担当者。事実、市内の新規陽性者数は8月が1090人にだったのに対し、9月は468人、10月1日〜6日は3人と減少が続く。
旧平塚商業での集団接種は11月17日まで行われ、期間中に3万3千人に接種を完了させたい考え。担当者は「感染の『第6波』の懸念もある中、接種の検討を呼びかける」としている。
3回目の接種準備
こうした中、市では3回目のワクチン接種にむけて準備を開始した。
2回目の接種を終えて8カ月が経過した市民が対象で、実施は来年1月ごろから。モデルナ製の接種会場を設けるなど、1・2回目と異なるワクチンを用いる「交差接種」は行わない方針。現在、一部の医療機関で個別接種が続くが、担当者は「3回目の接種では再び各医院に協力をお願いし、迅速な接種に努めたい」としている。
問い合わせは新型コロナワクチン接種コールセンター【電話】0570・098・894へ。
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