大学選手権に出場する東海大学ラグビー部「SEAGALES」の主将を務める ジョーンズリチャード剛(ごう)さん 市内在住 22歳
粉骨砕身のタックラー
○…先の関東大学リーグ戦を6勝1分けで終え4連覇を達成。ラグビーの大学選手権に17年連続19回目の出場を決めた。26日、熊谷で近畿大―慶應義塾大の勝者と準々決勝を戦う。勝てば「年越し」。1月2日、国立競技場での準決勝に進む。昨年は準々決勝で帝京大に惜敗。「昨年の悔しさを晴らしたい。どこが相手かが重要ではなく、どれだけ自分たちを最後まで高められるか」。大一番を前に、冷静さをもってチームをけん引する。
○…ウェールズ人の父と日本人の母との間に生まれた。小学3年からサッカーを始め、中学からはラグビー部へ。体がぶつかり合う競技の「かっこよさ」に魅了され、のめり込んだ。高校は京都の強豪・伏見工業(現・京都工学院)へ。1年時にチームは花園に出場するも自身はベンチ外。2・3年はレギュラーを勝ち取るもライバルの京都成章に敗れ、全国の舞台は叶わなかった。一方、何度倒されても起き上がりタックルを続ける献身的なプレーが監督の目に留まり、東海大では1年からAチームで活躍。全国でも知られる存在となった。
○…SEAGALESには外国人留学生も多いため、英語が堪能なキャプテンの存在は大きい。「人見知りで話すのは苦手」というが、選手だけで行うミーティングを増やし、選手間の戦術の理解度を高めてきた。日本人選手と外国人選手とのコミュニケーションも円滑だ。「悲願の大学日本一も、いける」。チームの現状を踏まえ、強い手応えを感じている。
○…選手権では順当に行けば、1月9日の決勝戦(国立)で帝京大と当たる。「悔いを残すことなく80分間タックルを続け、優勝に貢献したいです」。粉骨砕身のタックラーが、不退転の決意を口にした。
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