2022年、今年は平塚市が市制施行90周年を迎える。恒例の新春インタビューでは落合克宏平塚市長に市政運営の意気込み、将来のまちづくりへの考えなどについて聞いた。(聞き手/本紙平塚版編集長・山田洋平)
――明けましておめでとうございます。今年は平塚市制90周年ということで市政運営の意気込みを聞かせてください。
「明けましておめでとうございます。平塚市は4月1日に市制施行90周年を迎えます。先人たちのたゆまぬ努力の賜物です。築き上げられた本市の歴史を継承し、それをしっかりと活用していきます。5年先、10年先も『平塚に住んでいて良かった』『また平塚に遊びに来たいね』と言われるような魅力あふれるまちづくりを進めていきたいです。
そして100周年へ、更なる未来に向けて、平塚が『選ばれるまち』『住み続けるまち』となるよう、決意を新たに市政運営に邁進していきます」
七転び八起き
――毎年その年のテーマを漢字一文字で表していただいていますが、今年はいかがでしょうか。
「昨年も、前年に引き続き、新型コロナウイルスが猛威を振るい、社会・経済・教育など、私たちの日常生活にまで大きな影響があり、とても厳しい年でした。
それを踏まえて今年のテーマとなる漢字一文字は『起きる』の『起』を掲げさせていただきたいと思います。厳しい状況からの奮起や再起。収縮した社会に活力を呼び起こす、元気を奮い起こす年にしたいと考えています。平塚市は昭和7年、1932年に横浜、横須賀、川崎に次いで県内4番目の市として誕生しました。震災や空襲、度重なる自然災害など、数々の苦難にも「七転び八起き」の精神を掲げ、力強く立ち向かってきました。まさに名産の『相州だるま』そのものです。現在直面しているコロナ危機に対しても、先人から引き継いできた平塚市民の底力を持って、果敢に乗り越えていきたいです」
記念事業にインクルーシブ遊具
--90周年の記念事業の計画はありますか。
「市制施行90周年を迎えるにあたり、まずキャッチフレーズ『人と自然がふれあうまち つなぐ未来へ ひらつか90』としました。これをイメージする記念ロゴマークを市民の皆さまから公募。可愛く平塚の良さがつまったロゴマークが誕生しました。
コロナ禍で大きな式典はできないですが、記念事業は『平塚の歩みを再認識する』、『平塚を元気にする』、『未来の平塚に夢と希望をつなぐ』という3つの基本方針に沿って実施します。
象徴的なものとして、総合公園に「インクルーシブ遊具」を設置します。これは職員から提案のあったアイデア。障がいのある子もない子も一緒に遊び、自然に関わり合える環境をつくっていきます。また、日本郵便株式会社と連携して公募した写真で『フレーム切手』を作成します」
駅周辺の再整備検討する時期に
--100周年、未来に向けたまちづくりの展望をお聞かせください。
「私は派手な人間ではありません。繰り返しになりますが『平塚っていいね』と言われるよう持続可能なまちづくりを進めることが大事だと思います。そのためのハード整備は必要だと思いますし、大神のツインシティも動き出しています。
25万人都市で駅が1駅だけというのは全国でも平塚だけだと思います。駅はまちの玄関口として人が出会い交流する重要な拠点だと思います。現在、「平塚まちなか活性化隊」を中心に様々な活動が展開され、市内企業や大学生、高校生などとの連携も見られるようになりました。若い世代の方たちが動いてくれているのが嬉しいです。
一方、建物が老朽化しているにも関わらず、狭小の敷地では活用の範囲が限られ、更新が図られにくいなどの課題も抱えています。魅力ある中心市街地の形成のために、市民の皆さまと将来の姿を共有し、民間の投資意欲を高め、敷地の共同化などを推進できるよう長期的なまちづくりについて検討する時期にさしかかっています。その一歩として、昨年ようやく駅北口のバリアフリー化に着手できました」
-- 次号に続く
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