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公開日:2022.03.17

東真土六ノ域遺跡
「相模国府時代」紐解く鍵か
過去調査との共通点も

  • 発掘調査現場の様子(3月11日撮影)

 東真土の六ノ域遺跡(旧さくら幼稚園跡地)で、昨年6月から発掘調査が行われ、約1100平方メートルの広範囲で中世以降、古墳時代後期〜奈良・平安時代の遺跡が多数発見された。市担当者は「相模国府と繋がりが深い可能性がある」と話す。

  ◇  ◇  ◇  

 竪穴住居や掘立柱建物の建物跡、土師器や陶磁器、金属製品などの遺品がコンテナ箱210箱以上が出土。特に、相模国の中心地とされていた相模国府があった、奈良平安時代のものとみられる遺跡層に特徴があった。有力者が居住していたとも推測できる1辺約10mに及ぶ竪穴住居址や、建物の柱穴が多数、さらに2000年に湘南新道での発掘調査の出土品と同じ模様の瓦破片が出土した。市教育委員会の五十嵐睦さんは「国府近くで街として栄えた痕跡かも」と考察する。

 同調査は四之宮公民館の新設にあたり、平塚市が記録保存のため実施。市内には300近くの遺跡があり、同遺跡は遺跡密集地にあたる。

 調査は今月末までで、現場は随時埋め立てが始まる。今後、発掘調査の記録を年代ごとに整理し、各時代の特徴や変遷を明らかにするという。

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