全国弓道選抜大会県予選会が11月4日に行われ、高浜高校弓道部の河野桃寧さん(2年)が個人優勝を果たした。12月23日(土)から25日(月)に東京武道館(足立区)で行われる「第42回全国高等学校弓道選抜大会」に出場する。
予選は、28m先にある直径36cmの的に向かって弓を4射ずつ計8射放ち、的に当たった回数で競った。河野さんは8射中7射が的中し、決勝に進出。3人が順番に1射ずつ射る決勝は、5射目で唯一的をとらえた河野さんが優勝に輝いた。団体でも5位に輝き、「緊張感とリラックスの良いバランスがとれたことが良かった」と勝因を振り返る。
前日練習で不調克服
予選前日に行った試合形式の練習では、2回目の4本を全て外すなど調子が上がらなかった。しかし顧問の石川皓基教諭(28)に指導を仰ぐ中で、細かな修正を重ねながら本番に臨んだ。優勝の結果に石川教諭は「正直驚いたが良かった。全国に出るだけではなく、結果を残せるように部全体でサポートしたい」とエールを送る。
はかま姿に憧れ
河野さんは中学生の時、学校説明会で見学した高浜高の真新しい道場と部員のはかま姿に魅了され、入学と同時に弓道を始めた。「練習や試合で皆で的に当てられた時が楽しい」と魅力を語る。中学校では美術部に所属するなどこれまで運動部経験はなかったが、地道な練習で実力を身に付けてきた。
学業面でも学年成績上位を維持するなど、文武両道で高校生活を謳歌。弓道部では副部長を務め、約30人の部員にも気を配る。「周りの変化に気づくようにしたり、話しを聞いたりすること」を心掛けているといい、「最近、部もまとまってきた」と笑顔を見せる。
1本1本に集中
自身初の全国大会に向け、「これを当てないと終わりだと意識して、1本1本に集中して取り組みたい」と練習にも熱が入る河野さん。「一人で戦うので不安もあるけれど、実力をしっかり出せるように頑張りたい」と意気込んでいる。
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