梅雨空に射した光 9試合ぶりの勝利
開幕から続いた快進撃はもう遠い過去の話。5月の全試合引き分けを「踏みとどまった」とするためにも大切な意味をもった前節で敗戦し、試合後の選手には明らかに暗いムードが漂っていた。
そんな空気を払拭するためにも、なんとしても欲しい勝ち点3。湘南はこの日、前節のショックを引きずった様子もなく、序盤から積極的に攻めて試合の主導権を握る。
セカンドボールを容易に奪い、シュート本数を次々と積み上げる湘南。富山の安間監督が試合後に「湧き出てくるような」と例えた湘南らしい攻めのスタイルが戻り、待たれるのはゴールのみ。
そして後半ロスタイム、待ちに待った歓喜の瞬間を迎える。右サイドから古林が放ったクロスに、途中出場の中村が頭で合わせてついに均衡を破った。これが決勝点となり、実に9試合ぶりの勝利を手にした。
残り時間わずかとなった頃、梅雨空の雲間からにわかに射した太陽。長い苦しみを耐え抜いた湘南を物語っているかのような光だった。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>