東京五輪・パラリンピックの事前キャンプを平塚市で実施するリトアニア共和国からブロニュス・マルカウスカス農業大臣とゲディミナス・バルブオリス駐日特命全権大使ら7人が5日、落合克宏市長を表敬訪問し、市内の農業関連施設を視察した。
マルカウスカス農業相は「リトアニアは農業に力を入れており、乳製品や小麦などを他国に輸出している」と紹介、「ビジネスでも平塚市と友好を図りたい」と関係継続の意向を伝えた。
市が県内で有数のコメの産地であることや、ブランド米「はるみ」が日本穀物検定協会から2年連続で最高評価の「特A」を受賞したことを落合市長が話すと、訪問団は感心した様子だった。
市役所訪問後に農業相らは、特殊なフィルムで植物を栽培する技術を開発した市内企業のメビオールや、花と緑のふれあいセンター花菜ガーデン、すぎやまいちご園を巡訪、日本の農業に触れた。市担当者によると「設備や技術について熱心に質問し、密度の濃い時間を過ごしていた」という。
また、今年は同国がロシア帝国から独立した国家再建100周年となる。これを記念して、同国ザラサイ州にある高さ23m、樹齢1500年を超えるとされる同国最古の記念樹「ヨーロッパナラ」から株分けされた苗木2株が、市に贈呈された。この苗木はドングリの苗木ポットなどの生育施設をもつ障害者福祉施設の進和学園で数年間育てられた後、市内に植樹される予定。植樹場所は調整中。
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