国際協力機構(JICA)の「地域活動としての知的・発達障害者支援」研修の一環で、アジア・中南米6カ国の行政官6人が4日、社会福祉法人進和学園施設やしまむらストアーなどを訪問した。
知的・発達障害者への公的支援が開発途上国で未熟な状況をうけて、JICAでは1980年から日本国内の福祉施設などで、各国の障害者福祉関係者の研修を開催している。先進事例を紹介し、自国に持ち帰ってもらうのが狙いだ。進和学園の研修受け入れは今回で6回目となる。
進和学園は現在、16の障害者支援施設と子育て支援施設を運営。障害者就労事業では、本田技研工業(株)から自動車部品の組み立て、加工を受注している。また14年からは農業と農産品加工事業も開始し、市内でスーパーを展開する(株)しまむらと連携するなど、事業の多角化に積極的に取り組みながら、障害者の工賃とやりがいの機会創出に努めている。
研修では、およそ120人が就労、就労移行に取り組む就労継続支援施設「しんわルネッサンス」での自動車部品組み立てや加工の様子を見学した。作業補助具の活用や作業工程の工夫に行政官らは熱心に写真やメモをとっていた。
ネパールの行政官バッタライ・ケシャブさんは「自国では知的障害者は何もできないと考えている人が多い。環境を整えればどんな仕事にも取り組める可能性を目の当たりにした。この研修を活かしていきたい」と話していた。
一行は、同学園の利用者が働くしまむらストアーのバックヤード業務なども見学。今後の各国のアクションプラン作成に役立てていく。
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