なんつッ亭大将 古谷一郎 【私の履歴書】 シリーズ 「我が人生の歩み」 第1回・親父、お袋、そして姉
みなさま、こんにちは!なんつッ亭大将こと、古谷一郎です!みなさま方におかれましては長引くコロナ禍やロシアとウクライナ問題で心身ともにお疲れになっていることと思います。いつもであればタウンニュースの紙面を活用させて頂き、今のおかしな世の中や政治に対する「疑問」や「怒り」そして「問題提起」等々を書かせて頂いているのですが、ある人生の大先輩から『たまには自分の人生を振り返り履歴書のようなものを書き上げてみたらどうだ』とアドバイスを頂いたので、世の中に対して叫びたい気持ちをグッと堪えて、今回から暫くは少し趣向を変えて僕自身の事について書いてみようと思います。
これまでの拙い経験から『過去は変えられないけれど未来は自分の努力で創り上げられる』という信条で僕なりに精一杯生きているつもりですので、あまり過去を振り返る事はしてきませんでしたし、人様に誇れるような歴史を持ち合わせている訳でもないのですが、自分自身を見つめ直す為にも、そして自分のこれまでの経験で何を考え、世の中や若い世代の人達に何を訴えたいのか等を今一度整理する為にも、何一つ飾らない素直な気持ちで自分の歴史を振り返り、僕の全てを僕自身の言葉で洗いざらい書いてみようと思いますので、是非ともみなさま、若い頃の僕の所業に嫌気がさして途中で読むのをおやめにならず、全12回、最後までお付き合いくださいね。
僕は、昭和43年2月17日、元相撲取りの舞の海と同年同日、申年生まれの54歳です。お婆ちゃんと両親、そして姉との五人家族の長男で、実家は丹沢食堂という食堂を営んでいました。ちょうど今のなんつッ亭がある場所です。どんな食堂かといえば、長距離トラックの運転手さん等が利用する所謂定食屋さんで、親父とお袋が店を切り盛りし、お婆ちゃんが金庫番という家族経営で、メニューも焼肉定食やモツ煮込み定食のような、その当時では極ありきたりな大衆食堂でした。
でも、親父とお袋は決してありきたりではなかった(笑)。親父は海軍士官学校出身で、その当時ではスーパーエリート。親父本人曰く、当時は東大よりも凄かったそうです。ちなみに僕の姉も成績は常に学年トップで優秀でしたが、大学受験の問題を親父が教えていたりしましたから、やはり親父も相当頭が良かったのだと思います。ただ、そんなエリート街道まっしぐらであった親父も、海軍士官学校を卒業目前で広島に原爆が落とされ、終戦を迎え、海軍で活躍するという親父の夢は儚く消えてしまいました。その後は立教大学に編入したものの行き場を失ってしまった事や様々なことが重なり、僕が生まれた時には定食屋の親父になっていました。今は亡き親父ですが、実は若かりし頃の「挫折」を引きずっていたのかも知れません。とても頭が良く、器用な人でしたから、田舎の定食屋で終わるような人ではなかったと思います。だからこそ、姉や僕に期待をかけていたのだと思います。
一方で、お袋は、一言で言えば「タフ」な女性。夢を失い荒れていた親父を立ち直らせたのはお袋だったようです。食堂を実質的に切り盛りしていたのもお袋でした。親父は昭和一桁生まれの昔気質で「男尊女卑」を地で行く感じで、当時の人間としては珍しく背も高く、女性の出入りもかなりあったようですが、そんな親父に文句も言わず、常に親父を立てて、支えながらも、いつも明るく、周りの人達への気遣いを忘れず、姉や僕に優しい女性でした。
そして姉。常に学年ではトップクラスの成績で、人望もあり、いつも友達に囲まれていました。僕にとっては時に姉、時に兄のような存在で、面倒見が良く、宿題なんかも良く見てもらいました。演劇部の部長やバンドをしてみたり、生徒会の会長なんかもやっていました。
そんな家族の下で育った僕ですが、僕の子供時代は、きっと今からは想像出来ないと思います。先ずは食堂の息子にありがちですが、かなり太っていました(笑)。ただ、動けるデブではありました(笑)。それに勉強もそこそこ出来ました。小学生の時は全学年で何かしらの学級委員をやっていましたし、自分で言うのも何ですが、かなりモテました。クラスでのバレンタインのチョコレートの数は、一位二位を争うほどでした。これまた自分で言うのも何ですが、クラスでは人気者、いや、お調子者?だったと思います。
そんな、どちらかと言えば、恵まれた環境で何不自由なく育ち、クラスでも人気者だった僕が、何故、不良と呼ばれるようになってしまったのか?
30年以上も前の話ですから、思い違いも多少はあるかも知れませんが、次回は、その辺りを僕の記憶を辿りながら掘り下げてみたいと思います。どうぞ次号もお読みくださいね。
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