10年前に市の無形民俗文化財に指定された南山田の虫送りが7月25日に行われ、230本の松明が闇夜に浮かび上がった。
南山田や大棚など、周辺地域に田園風景が広がっていた江戸時代から続けられてきたと言われる行事。元来、松明の火で稲穂に着いた害虫を追い払っていたが、街の開発などにより田んぼは消滅。一度は中断していたが、街の有志らにより復活して今に至る。
今年は40回目の節目。例年通り山田神社に集合し、お囃子とともに街を練り歩いた。ニュータウンでは珍しい伝統行事を一目見ようと、見物客も多数集まった。
今年から虫送り保存会会長に就任した齊藤一雄さんは「40回も続く伝統行事、私たちは継承していく使命がある。子どもたちがふるさと意識を持てるよう後継者を育成していきたい」と思いを新たにした。
都筑区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>