荏田南在住の内野敦さん(51)は昨年末から1月4日にかけてバングラデシュの都市・パハルプールを訪れ、地元の学校などにボール約60個を寄付した。
えだきん商店街で「酒と米 うちの」を営む店主でもある内野さんは「ボール一つあればたくさんの子どもが遊べる」と不用になったサッカーボールを集めて海外の子どもに贈るボランティア活動を2002年から行ってきた。
例年、JICAの知人などを介して各地の学校に連絡を取りながら訪問先を決め、1年かけて区内の住民などから寄付を募り、ボールにメッセージを書いて各国諸都市へ届けている。
18カ国目の訪問先となるパハルプールは、首都ダッカから約300Km離れた農村地域。内野さんは妻、娘とともにホームステイをして現地に滞在。ホストファミリーの子どもが通うパハルプール小学校とハイスクールを訪れ、空気入れなどの備品とボール20個ずつを寄付した。
両校ではグラウンドに集まった生徒に内野さん一家が直接ボールを手渡すと、子どもたちは早速サッカーを始めたという。内野さんは「日本で使い古されたボールでもまだまだ使える。夢中で遊ぶ子どもたちの笑顔が見られてよかった」と話した。残りの20個はホストファミリーに預け、遠方にある別の学校に寄付されたという。
また、一家は各学校の計らいで授業を見学したほか、日本から持ち込んだ福笑いをホストファミリーと楽しみ国際交流も行ったという。帰国後、内野さんは「今後もこの活動を続けていきたい」と力を込めた。
都筑区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>