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旭区版 公開:2017年2月16日 エリアトップへ

ギャンブル依存症を考える(下) 回復へ「社会の理解」不可欠

社会

公開:2017年2月16日

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家族教室の様子(中央が町田代表)
家族教室の様子(中央が町田代表)

 ギャンブル依存症が治療を必要とする病であるとの理解は、一般的に広く受け入れられているとは言えない。旭区内にある同依存症の患者家族を支援する「NPO法人ギャンブル依存ファミリーセンターホープヒル」の町田政明理事長は「本人一人ではこの病気は治せない」と語り、家族や社会の協力や理解が、患者の回復とその後の社会復帰には不可欠だと訴える。

 同施設では月3回、患者家族らが同依存症について学び、意見や悩みを共有する「家族教室」が開かれている。患者家族が依存症について学ぶ必要性について、町田理事長は「病気を治すためには、患者に対して正しい対応をすることが大切」と説明する。「相談に来たばかりの時はどうしたらいいか分からなかった」と同依存症患者の息子を持つ女性。勉強会に参加して「治療が必要な病」であることを理解し、現在は施設の助言を受けながら息子と向き合っているという。依存症を理解することは家族自身にとっても、患者に振り回され人生を壊されることを防ぐ重要な意味がある。

知ることが患者の支えに

 「世間の理解不足」も患者や家族を苦しめてきた。「いくら病気と言っても最初にギャンブルに手を出したのは本人。ハマるのも本人の責任だ」という声があるのも事実。これに町田理事長は「パチンコ屋の近くには簡単にお金を借りられる場所があるなど、ハメる社会になっていることが問題」と反論する。異常にギャンブルへのめり込む人を見て、それが「依存性の病気」だと理解できる人は、まだ多くはない。患者家族が世間体を気にして「問題を周囲と共有できない」ことも、同依存症の実態が知られないことの一因になっている。

 「ギャンブル依存症」という病から回復を目指す患者の存在を知ることが、再び彼らが社会の中で生活を取り戻す支えになる。(了)

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