福島原発事故に端を発した電力不足問題に対し、産業界から節電の風を吹かそうと今夏、相模原商工会議所工業部会(稲場久仁男部会長)が初めて実施した「さがみはら節電大賞」。このほど大賞が決定し、11日に表彰式が行われた。
「節電大賞」は、産業界が節電に取り組むことで、電力不足による夏の計画停電を回避することを目的として行われた。
エントリーしたのは市内の216事業所。その中から、契約電力値ごとに対前年比の使用量削減率を量る「削減量部門賞」に16社、ピーク時の前年度比の削減率を量る「ピークカット部門賞」に13社、削減率を高めるための独創的な取り組みを評価する「ユニーク部門賞」に14社と、それぞれ大賞に選ばれた。
中には、削減率が前年比マイナス63%に成功した事業所もあり、産業界の尽力により今夏の市内の使用電力は近隣の市に比べて少なかったという効果もあったという。また「ユニーク部門」の受賞事業所の中には「窓ガラスにすだれをかけて熱を軽減」「遮光スクリーンの設置」「屋上に遮熱塗装」「節電ディスカッションの実施」などの独自の取り組みもみられた。
同部会では「夏は多くの方にご協力頂き感謝します。原発の影響で東京電力管内は冬も電力不足が予想されるので、引き続き産業界から少しでも節電できるように皆様にご協力をお願いしたい」と話している。
さがみはら緑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|