緑区牧野で、川崎市の電気整備工事業(株)イスズ(鈴木和彦代表取締役)が中心となって計画・工事が進められていた大型太陽光発電(メガソーラー)施設がこのほど完成し、9月14日に完成記念式典が同施設で行われた。県内9カ所あるメガソーラー施設のうち、民間が主体となって作られたのは同施設が初。
完成したメガソーラー施設の場所は、国道518号線牧野峠頂上付近。約1000平方メートルの敷地に4131枚のソーラーパネルが設置されている。発電量は年間100万kwを見込んでおり、これは2000世帯以上の年間使用量に充当。ここで作られた電力は東京電力へ売電し、地元の一般世帯に流通させていく意向だ。
同プロジェクトは、土地を(有)松田興業(稲城市・松田和夫代表取締役)が提供し、建設は(株)イスズ、施設運営等をNPO法人eデザイン(川崎市・林徳代表理事)が行うという民間の中心企業の連携で進められていた。昨年2月に計画がスタートし、今年2月に着工、5月16日に完成した。同24日から稼働は始めていたものの、調整等を繰り返しながら、この日の完成記念式典で関係者へ初のお披露目となった。
式典には、来賓、関係者ら約140人が出席。お祝いに駆け付けた神奈川県産業労働局の桐谷次郎局長は「県内9カ所あるメガソーラー施設のうち、民間の中小企業が主体となって作られた施設は今回が初」と挨拶の中で触れ、「原子力、火力など特定のエネルギーに依存しない分散型の供給が必要。県として、そうしたスマートエネルギー構想を進めていく中で、この施設は今後のモデルになる画期的な事業。ますますの発展を期待している」と黒岩祐治神奈川県知事の手紙を代読した。
また(株)イスズの鈴木代表取締役は「多くの方の協力でようやく完成できた。資金集めが大変で、約10カ月費やしたが、ネットワーク力でここまでこぎつけた。努力すれば実ると実感できた」と話す。今年度中には、敷地内にログハウスを建設するほか、フェンスなどを取り付け、一般への公開もしていく予定だという。
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