相模原北警察署管内で振り込め詐欺による被害が増え続けている。同署によれば、8月末時点で、昨年1年間の11件を上回る12件の被害が発生。同署では、啓発活動を行う他、金融機関に協力を依頼。そうした中でも被害が増え続けていることから、より一層の注意を地域住民に呼び掛けている。
北署管内の昨年1年間の振り込め詐欺による被害は11件発生し、その額は約3250万円だった。8月末時点で12件、約2700万円と、すでに昨年1年間の件数を上回り、被害が相次いでいる。また津久井警察署管内では、昨年13件の被害が発生。8月末時点では6件と前年比で4件減少しているものの、被害額が約1998万円と例年に比べ増加傾向にあるという。
北署によれば、振り込め詐欺の被害で一番多いのが「オレオレ詐欺」で、その手口は、息子や孫を装い「会社の鞄や財布を置き忘れたので助けてほしい」「事故に遭い弁護士費用が必要」といったものが多い。還付金詐欺は、市役所や社会保険事務所を名乗り「過払いがあったから入金してほしい」という手口が多いという。
「本人確認や留守電で個々が対策を」
両署では、日頃から街頭での呼びかけなどの啓発活動を行う他、金融機関にも協力を要請。口座から高額を引き出そうとしている顧客への声掛けを推奨し、詐欺の疑いがある場合に警察に通報するよう「全件通報」を依頼している。9月3日には、ゆうちょ銀行橋本支店でこの声掛けが奏功し、被害を未然に防ぐなど、北署管内で金融機関の協力で被害を抑止できたケースは今年5件目になるという。
北署では「金融機関が最後の砦として被害を未然に防いでくれるケースもあるが、本人確認や留守電などで個々が対策を」と話し、津久井署では「被害者の多くが振り込め詐欺の知識があり『引っかかる訳がない』と思いながらも被害にあっているので、今一度注意を」と呼びかけている。
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