津久井警察署管内で交通死亡事故が多発している。10月1日現在ですでに5件と、1件だった昨年の総数を大幅に超えており、その数は県内でも4番目に多い。サイクリング中の自転車事故も発生しており、同署ではこれから迎える紅葉シーズンを前に「車、バイク、自転車の運転に気をつけてほしい」と呼びかけている。
同署管内で発生した交通事故は10月1日時点で189件。昨年同時期は202件で、13件減少している。一方で死亡事故は5件と昨年1年間の1件を大幅に上回っており、過去5年で最多。県内でも4番目に多い(表参照)。
津久井署管内で発生した死亡事故5件は、普通貨物車が右折時に原付を巻き込む、右折車に普通自動二輪車が追突、普通自動二輪車が街路灯に激突、普通貨物車がガードレールに衝突、自転車がガードパイプに衝突するというもの。3件は自過失による単独事故で、自転車事故はサイクリング中と「今までサイクリング中に死亡事故が起きたことはなかった」と同署は話す。
「交通モラル、ルールの遵守を」
同署管内は、緑豊かで適度なアップダウンがあることからサイクリングに訪れる人が多い。特に主要道路である国道413号線(津久井街道)は、街道沿いに津久井高校や城山高校があり通学で利用する学生も多いことから、神奈川県警の自転車指導啓発重点地区路線に指定されている。
津久井署では、両校をはじめ、近隣の小中学校、企業等に、自転車や車の安全運転を啓発する安全講和などを定期的に実施し、注意喚起を行っている。また全国交通安全運動の時期や年末年始、行楽シーズンに合わせて、管内各所で啓発チラシを配り安全運転を呼び掛けるなどの対策を行っているという。
「これから紅葉シーズンを迎え、サイクリングやドライブで訪れる人が増えてくる。車、バイク、自転車、それぞれのドライバーが交通モラルと交通ルールを遵守し、安全運転に努めてもらうよう呼びかけていきたい」と話している。
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