7月に行われ、今年で39回目となる全日本高校ボウリング選手権大会女子の部と全日本中学ボウリング選手権大会男子の部で、南区大野台在住の坂本かやさん(15)=麻溝台高1年=と中央区弥栄在住の羽ヶ崎匠海君(15)=弥栄中3年=がそれぞれ初優勝を飾った。坂本さんは昨年、中学生女子の部で全国制覇を成し遂げており、2年連続での快挙となった。
川崎市内で開催され、坂本かやさんが優勝した高校生の全国大会女子の部は、95人が出場。予選1〜3回戦9ゲームと上位20人が進出できる決勝3ゲームの計12ゲームの合計スコアで争われた。予選が始まる直前、「すごく緊張してしまい体が動かなくなってしまった」と坂本さん。「このままではまずい」とこれまで以上に集中したという。
結果、予選1回戦計3ゲームが終わった時点で、8連続ストライクを含む713得点という驚異的なスコアを叩き出し、2位以下に大差を付ける。しかし、続く予選2・3回戦では全体的に波に乗れず、じりじりと差を詰められてしまう。決勝は最終10フレーム目までもつれ込む。絶対ストライクが必要な状況に追い詰められた坂本さん。そこで改めて「いつも通り投げれば負けない」と自分に言い聞かせたという。「ストライクが決まった瞬間は本当に嬉しかった」と目を細める。
一方、京都府宇治市で開かれた中学生の全国大会男子の部は108人が出場。羽ヶ崎匠海君は予選9ゲームを戦い、合計1830点を記録し、1位通過。決勝では202対181で勝利を収めた。2年前は30位だった羽ヶ崎君。決勝では緊張から足の震えが止まらなかったという。しかし、「ここまで来られたなら、絶対に優勝する」と自身を奮い立たせ、強い気持ちで勝利をもぎ取った。
坂本さん、羽ヶ崎君ともにボールを高速回転させ曲げる投法「ローダウン」を駆使する。日本の女子選手では、プロでも珍しい投げ方。坂本さんはさらに磨きをかけ、来年4月のプロボウラー資格取得試験での最年少(16歳)合格をめざす。一方の羽ヶ崎君は「高校でも全国優勝」という目標を掲げた。二人とも今回の優勝はあくまで「通過点」。さらなる高みへ挑む覚悟だ。
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