1月21日に文部科学省東館講堂(東京都千代田区)で行われた「平成28年度全国いじめ問題子供サミット」に、相模原市を代表して、市立北相中学校(与瀬/萩原弘則校長)の生徒2人が参加した。参加した生徒は「いじめについて全国の人たちと話し合い、多くのことが学べた」とその意義を語っていた。
これは、文部科学省が主催して毎年1月に、全国規模で実施しているいじめ問題に関するサミット。子ども自身の主体的な活動に積極的に取り組んだ地域や学校の児童生徒が集い、交流する機会を設けることにより、いじめ問題に対する活動の中心となるリーダーを育成するとともに、全国各地で創意工夫を凝らした多様な取り組みを推進することを目的としたもの。各都道府県と政令市を代表する学校が参加している。今年度は全国から計41校、146人の生徒と138人の教諭などが参加した。
北相中からサミットに参加したのは、生徒会長も務める吉田正吾さん(2年)と井上詩絵里(しえり)さん(2年)の2人。同校で普段から活動している”言葉づかい”に関する取り組みを発表した。
北相中学校では、津久井警察署などを招いて、ネット問題に対する様々なトラブル防止を学習する他、生徒会のスローガンに「きれいな学校日本一」を掲げ、毎日の生活の中で清掃や服装など外見的なものの大切さに加え、個々の心の中や気持ちをきれいにする試みを行っている。中でも昨春にはクラス単位で友だちに言われると嬉しい「ハッピーワード」と、言われると悲しく、つらく感じる「NGワード」を出し合った後、全校生徒で日頃何気なく使用している「ワード」について話し合った試みを説明していた。
サミットを終え、吉田さんは「たくさんの意見がありましたが共通の方向へ皆が向かい、良い意見交換ができました。いじめがテーマでしたが、それ以上の内容にも発展できました」と話し、井上さんは「全国から来ていた多くの人と、いじめについて意見交換ができ、早期発見の大切さを学べました」と感想を語った。サミットに同行した河村章平教諭は「真剣に話し合う生徒の姿を見て、いち教員としていじめについてどう向き合うか考える機会になりました。また、全国の学校の様々ないじめ防止やLINE、スマホなどでのトラブル防止の取り組みを見ることができて参考になりました」と話していた。
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