城山学校給食センター(川尻1673の1)にこの程、食物アレルギー対応特別食調理コーナーが完成した。これまで、アレルギーを持つ児童たちは、弁当を持参するなど個々の対応が求められていたが、「児童皆が一緒の給食が食べられるようになる」と期待されている。
現在、相模原市内の小学校には、自校内で調理した給食を提供する「自校方式」(55校)と津久井・城山・上溝の3学校給食センターで調理した給食を配達する「センター校方式」(17校)の2形態の給食がある。
城山学校給食センターは1996年に完成。現在は川尻・湘南・広陵・広田・桂北・千木良・内郷の7小学校に加えて、相模丘・中沢の2中学校に、1日計約2400食を提供している。同センターが給食を提供する区域内では、児童・生徒56人(2016年度)に食物アレルギーがあるという。
こうした子どもたちへはこれまで、学校を通じて保護者へ、給食にどのようなアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)が入っているかどうか、詳細を記した献立の情報を提供していた。この献立を見て、給食の代わりに弁当を持参したり、アレルゲンが入っている給食を食べなくするなど、対応は個々の家庭に任せる格好だった。今回、この設備ができたことで、市学校保健課では「アレルギーにより一緒の給食を食べられなかった子どもたちが、皆と一緒の給食が食べられるようになるので効果は大きい」と話す。
完成した食物アレルギー対応特別食調理コーナーは、パーテーションで作業場所を区分するとともに、アレルゲンが混在しないよう、専用の作業台やシンク、ガス台などが設置されている。今後は、学校や保護者と調整を進め、1学期中を目途に卵などの食物アレルギーを取り除いた給食の提供を開始していく予定だ。
城山以外の他の給食センターについて、2014年に完成した「上溝学校給食センター」には、アレルギー対応の調理コーナーがあるが、旧津久井町内の12小学校に給食を提供している「津久井学校給食センター」には現在、食物アレルギーを取り除いた給食提供に対応する設備がない。1979年に完成した施設は老朽化が目立ち、併せて狭小なため、調理コーナーを新たに設置するスペースがないためだ。同課では「老朽化、狭小化に対応する施設整備の検討に伴い、アレルギー対策も対処していきたい」と話した。
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