逗子と葉山の文芸愛好家らがつくる「北斗七星の会」(喜多哲正代表)がこのほど、文芸集「北斗七星」の第6号を刊行した。今回は「鎌倉文芸の会」による作品を加えた、小説や随想など全20編を収録。いずれも力作揃いで、読みごたえのある内容に仕上がっている。
同会は年に1回をめどに毎年文芸集を発行しており、芥川賞候補にも選ばれたことがある代表の喜多さんが指南。会員が互いに批評や助言をし合い、修正を重ねながら執筆してきた。
巻頭を飾るのは加藤紀実さんが書いた時代小説「露時雨」。庄屋に嫁入りした娘と、夫の弟との間に交錯する淡い恋心を瑞々しいタッチで描いた。「今号の特徴は短編、長編問わず秀逸な作品が揃ったと自負しています。ぜひ多くの方に読んでいただければ」と事務局の川村智子さん。同作には喜多さんが執筆した小説「沈黙の死:後編」のほか、昨年他界した会員への追悼文も添えられている。
B5判210頁。1200円。逗子の椿書房などで販売している。
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