子どもたちが仕舞や素謡を披露する「逗子こども能」が2月28日(日)、逗子文化プラザホールで行われる。伝統芸能に親しんでもらおうと同ホールの主催で今年7年目を迎えた。参加者らは1カ月後に迫った舞台を控え、プロ能楽師の指導を受けながら稽古に励んでいる。
「獅子には文殊や召さるらん。帝は飛行の車に乗じ――」。25日、同ホールでは稽古に取り組む子どもたちの声が響き渡っていた。今年初めて参加した逗子小学校1年の清水温太郎(はるたろう)君(7)は「舞を覚えるのは大変だけどお稽古が楽しい。本番も頑張りたい」と意気込む。
参加するのは逗子市在住者を中心とした小学1年生から中学3年生までの29人。観世流シテ方能楽師の柴田稔さんの指導のもと、昨年5月から月に2回、稽古を重ねてきた。特有の発声や立ち回りを学ぶ子どもたちの表情は真剣そのもの。「伝統芸能を通じて、礼儀や行儀作法の大切さを伝えられたら」と柴田さん。
今年子どもたちが挑戦するのは仕舞「玄象」「嵐山」「経正」と素謡「土蜘蛛」「橋弁慶」の計5演目。当日は華やかな衣装に身を包み、練習の成果を披露する。同ホールでは「一生懸命稽古を重ねてきた、子どもたちの晴れ姿をご覧いただければ」と話している。
公演は午前10時30分開演(開場15分前)。全席自由で入場無料。同日午後3時からは柴田さんも出演する「能狂言公演」も行われる(全席指定一般3500円)。問合せは同プラザ【電話】046・870・6622
|
<PR>
逗子・葉山版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|