犯罪を起こした議員についての対応を協議する意見交換会が4日、町教育総合センターで開かれた。昨年、当時町議会議員だった男性が覚せい剤の所持や使用で逮捕された事件を受け、町議会が主催。基調講演では山梨学院大学の江藤俊昭教授が登壇し、再発防止に向けた「葉山モデル」を構築することを提言した。
江藤教授は男性町議が刑の確定後も辞職しなかったことについて「多様性の意味をはき違えており、政治家を続けるのであれば選挙を通じて訴えるのが筋」と批判。ただ現行では執行猶予判決の場合、議員資格がはく奪されない「法の空白」があるとし「再発防止のためには、議会改革の視点からその空白を埋める作業が必要だ」と説明した。
モデルの具体案として、議会基本条例と政治倫理を連動させる条例整備を進めることや議員の役割や資質についての研修や宣誓をすること、地方から法律の不備を全国に訴えていくことなどを挙げた。
この日は町議や住民など約30人が出席。参加者からは「選挙で立候補する際に犯罪を防ぐための誓約書を盛り込めないか」「住民と議会が対話する機会を増やしてほしい」など質問や要望が寄せられた。近藤昇一議長は「2度と同様の事態が起きないよう、皆さんのご意見を踏まえながら条例改正に向けた議論を進めていく」と話した。
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