黒澤君が木工の部で優勝 アビリンピック全国へ
小田原養護学校(妹尾浩校長)高等部の黒澤翼君(2年)が、第10回神奈川県障害者技能競技大会(アビリンピック)の木工の部で優勝にあたる金賞を受賞した。11月22日から行われる全国大会への出場を決めた。黒澤君は社会人などが参加するなか最年少で金賞を受賞。「無理だと思っていたので驚いた。とても嬉しかった」と笑顔を見せた。
大会は障害のある人の職業能力向上を図り、社会の理解と認識を高めようと行われている。木工の部は、1時間30分の競技時間のなかで5枚の板をCDラックに作り上げるというもの。1ミリ単位のズレが減点につながる、繊細な作業が求められる競技だ。黒澤君は本番を想定し、1からラックをつくりあげるなど、大会のために放課後を利用して練習を重ねてきた。「面を合わせるのが難しかった。周りのことが気になったが、自分のペースでできたので良かった」と振り返る。指導を担当した柳生勝教諭は「ギリギリまでやすりで磨いて仕上げた。競技中は落ち着いて取り組んでいた。よく練習した成果が出た」と黒澤君を労った。黒澤君は「できればまた1位を取りたい」と全国大会に向けて意気込みを語った。
全国大会は11月22日から24日に、千葉県の幕張メッセイベントホールで開催される予定。