古傘焼き、命日に偲ぶ 城前寺で法要
曽我五郎・十郎兄弟の命日にあたる5月28日、市内曽我谷津の城前寺で傘焼法要が行われた。
当日は施餓鬼法要の後、五郎役の田中心咲(しんさく)ちゃん(6)と、十郎役の藤田遼翔(はると)ちゃん(5)、虎御前役の小澤安奈(あんな)ちゃん(6)をはじめ、城前寺保育園の年長園児らが稚児に扮し登場した。
日本三大仇討の一つとして知られる「曽我物語」。傘焼法要は、父の仇を討つ際に傘を燃やし、松明にしたという故事にちなみ、古傘を燃やして兄弟の霊を慰めるというもの。
法要では墓前に積まれた古傘に心咲ちゃんと遼翔ちゃんが点火すると、火は天に向かい勢いよく燃え上がり、一瞬にして古傘を灰にした。
大役を果たした2人は「すごく、熱かった。かっこいい衣装を着れてうれしかった」と笑顔で語った。