小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2015年3月28日
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三味線の芸歴も33年になる
湯河原駐在所の「スーパー駐在」佐野修さんが３月末で定年を迎える。小田原警察署管内での勤務は33年。１９８８年に地域から「温泉場駐在」と親しまれる現在の駐在所に配属になった。「警察官というと昔は堅いイメージを持たれていたけれど、年々ソフトになってきたかな」。地域に溶け込むことを念頭に置いてきた。
若かりし頃に身に付けた三味線と民謡で、地域の納涼祭のステージに立ったり、交通安全の啓発活動で披露したりと奮闘。２０１４年には地域で活躍する警察官「スーパー駐在」に指定された。「この辺りの人の顔はみんな覚えているよ。ここは観光地だから連休シーズンなんかは『旅館がないからお巡りさん探してよ』なんて相談に来た人もいたな」と笑う。
３月で節目を迎えるが、１年延長することがすでに決まっている。「少し時間に余裕ができるから、三味線を使って一人暮らしの高齢者が外に出てきてくれるようにしたい」。この先も地域への優しい眼差しは変わらない。
