相洋高陸上部の中机陽彦君、青木りんさん(共に2年)、小川智也君、大石沙南さん、杉山菫さん(以上3年)の5人が国体に挑む。
少年男子400mに初出場する中机君は「まずは決勝へ」と闘志を燃やし、少年女子400mの青木さんも「インターハイ後は苦しいレースが続く。国体で良い流れを掴みたい」と続けた。
3年生は高校最後の大舞台。2年連続出場となる少年男子800mの小川君は「課題を修正して後悔しない大会に」と話し、2年ぶりの出場となる、少年女子100m大石さんは「インターハイの悔しさを晴らしたい」と気持ちを高ぶらせる。大石さんと杉山さんは成年少年女子4×100mリレーでバトンを繋ぐ。初出場の杉山さんは「全員で3位入賞を狙っていきたい」と決意を込めた。
リレーで大石さん、杉山さんからバトンを託されるのは、相洋高OBの蔭山愛(めぐみ)さん(25)。現在、小田原市役所で働く”公務員スプリンター”だ。
国体ではリレーに出場するほか、成年女子100mにもエントリー。11秒94で優勝した県選手権の結果などが評価され、2年ぶりの県代表に選ばれた。「昨年はけがもあって苦しんだが、今シーズンは調子が上向き」と話す。
普段は婚姻届や住民票を取り扱う戸籍住民課の窓口業務を行い、退庁後に城山陸上競技場へ。遅いときは夜9時ごろまで走り込む。「職場や家族、高校時代の恩師・後輩たちに支えられて今がある。ベストの走りで小田原に恩返しを」と全国での飛躍を誓う。