クイーンズスクエア横浜で10月17・18日に行われたフラワーアレンジメントの大会に、市内栄町の花店・ハナマサの河野精一朗さん(45)と椿尚美さん(36)が出場した。河野さんはジャパンカップ神奈川ブロック代表選考会で3位に入り、来年2月の本選出場権を獲得。椿さんはクイーンズカップで9位の成績を収めた。
3年連続で本選への切符を手にした河野さん。コスモスや胡蝶蘭を活けこんだリース=写真左下=が、アクリル板越しに浮いているように見える作品で、持ち込み審査1位の評価を受けた。当日は花束とアレンジの製作にライブで挑戦。秋色アジサイやダリアなどの決められた花材を使い、各30分の持ち時間内に掃除まで終了しなければならない。
「無難すぎるものができてしまった」と、制限時間いっぱいまで手直しを加えた花束。続く、180cm×60cmのテーブルディスプレイの課題に、高さと流れを活かした3つのアレンジメントを仕上げ、ジャパンカップへの出場権を手にした。
「うまくいかなくても、落ち着いてカバーできる気持ちの強さが身についた。他の出場者から、花で表現できる可能性を学べたのが収穫」と振り返った。
椿さんはクイーンズカップで9位
一方、4回目のクイーンズカップ挑戦となった椿さん。カーネーション20本分の花びらを1枚ずつ糸に通したリース=写真右下=でウエディングブーケ部門に挑み、55人中5位でファイナルに進んだ。
会場での課題は「ハロウィンウエディング」のテーブルデコレーション。バラやケイトウなどで低めにまとめたアレンジから飛び出すように、ワイヤーを巻きつけた竹でクモの巣を表現しようと着想。最後は時間が足りなくなり、「40%のできだった」と振り返る。同じステージにはジャパンカップの出場経験者もおり、「高いレベルに挑戦できたことがうれしい」と、次なる飛躍を誓った。