北条氏の重臣で、NHK大河ドラマ『真田丸』にも登場した板部岡江雪斎に迫った歴史展「板部岡江雪斎と長津田領主岡野家」が6月26日まで横浜市の長津田地区センター(緑区長津田町2327)で開催されている。
江雪斎は、外交術に長けた僧で、豊臣秀吉、徳川家康などとの折衝に奔走。小田原開城後は、秀吉の御伽衆となり、姓を岡野と変えている。秀吉の死後は家康に仕えた。関ヶ原の戦いでは家康の傍らに控え、「関ヶ原合戦図」にも描かれている。この時の功績が認められ、長男は家康の旗本として長津田の初代領主となっている。
展示では、小田原合戦の際、最後まで主君の北条家に忠誠を誓い、豊臣秀吉に啖呵を切った史実や、北条家重臣が切腹を命じられる中、秀吉に許され、御伽衆に加えられた様子を通じて、江雪斎の人物像などが紹介されている。
長津田地区センターはJRおよび東急「長津田駅」南口から徒歩7分。開館時間は月〜土曜が午前9時〜午後9時。日曜は午後5時まで。問合せは【電話】045・983・4445。