「第71回国民体育大会」が岩手県を舞台に10月上旬から中旬にかけて開催され、青木りんさん(南町・相洋高3年)と杉本恵さん(鴨宮・横浜隼人高2年)が表彰台にのぼった。
陸上の少年女子A400mに出場した青木さんは、夏に行われた全国高校総体(インターハイ)の覇者。「プレッシャーがすごいあった」と振り返るも、予選・準決勝のレースを上位で突破して決勝へ。自己ベストの53秒44には及ばなかったものの、54秒67のタイムで国体も初優勝した。
インターハイ後は、後輩たちの指導などにあたり、国体に向けて十分な練習をこなせていなかったという青木さん。それでも本番でしっかりと結果を出し、調整力を示した。「高校に入ってから2年半積み上げてきた練習のおかげ。優勝できて本当によかった」と笑顔を浮かべ、高校最後の400mのレースで有終の美を飾った。
劣勢を逆転次は全日本
卓球で少年女子の部の神奈川県チームに加わった杉本さん。予選リーグでは北海道、秋田、石川を撃破し、準々決勝では埼玉チームを破った。キーとなった対石川戦で勝利を収めて波に乗り、続く埼玉戦では、セットオール(取得セット数が同一で、次のセットで勝敗が決まる場面)で3―8の劣勢から6ポイント連取の追い上げをみせ、11―9の大逆転を演じた杉本さん。準決勝で今大会優勝の大阪に惜敗し、神奈川チームは3位に輝いた。
来年1月に東京で開催される全日本卓球選手権に、一般とジュニアの部で出場が決まっており、「高校2年生以下のジュニア部門で、特に上位を目指してがんばりたい」と意気込む。
往復4時間の通学と練習漬けの毎日。自分を律し、睡眠不足とも戦いながら、ラケットを握る。