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種一粒に「希望」込め (株)サカタのタネ 杉本・力石さん

社会

掲載号:2016年3月17日号

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ポスターを手に立ち上げから携わる杉本さん(左)と種袋を持つ力石さん
ポスターを手に立ち上げから携わる杉本さん(左)と種袋を持つ力石さん

 お花の力で日本を元気に 希望のタネをまこう――。

 この言葉を胸に「希望のタネをまこう」プロジェクトを立ち上げ、東日本大震災の復興支援活動を続けているのが、種子や苗木などの生産・販売を手掛ける(株)サカタのタネ(本社・都筑区仲町台)だ。プロジェクトは被災地や復興を願う全国の市民団体、ボランティアなどにヒマワリの種袋を寄付しその花を咲かせ日本を元気にしようというもの。

 初年度から企画に携わる広報宣伝部の杉本隆行さん(45)は「(震災直後は)歯がゆい思いをしていた」と当時を振り返る。全国各地の企業が飲食物や日用品など自社の救援物資を被災地へ届けている中、津波被害にあった土地ではライフラインの復旧が急務で「種が役に立つ環境でなかった」。同じプロジェクトメンバーの力石(ちからいし)まり子さん(37)も「何かしなきゃ」と自問自答を繰り返していたという。

 「花」に関わる会社として二人に与えられたミッションは、「花の力で日本を元気にすること」だった。震災2カ月後に同プロジェクトが始動。力石さんは「日本中が下を向いていたので、なんとか上を向いてほしい」と、太陽の方向に花を向けるヒマワリに着目。その種を支援に役立てようと寄付を決めた。ヒマワリの花言葉は「希望」だ。

 配布する種袋には、杉本さんが使用許可を得た仙台在住の詩人の詩が刻まれている。『ひまわり畑の真ん中に みんなで一緒に寝ころべば 花と笑顔が重なって 町中きらきら光りだす』。その思いは通じ、これまでにヒマワリの種、合計30万袋・345万株分を日本全国の約700団体に寄付した。

 昨年8月、宮城県丸森地区のヒマワリ畑を見に行った力石さんは「感無量で嬉しかった」。震災以降、福島に近い同地区では放射能の風評被害で観光客が激減し、町に活気がなかったという。地域が明るくなるようにと、まちづくり協議会のメンバーらが町内の空き地や畑、小学校に種を植え、花を咲かせた。今年もまた、ヒマワリを育てるという。

 種一粒に込められた希望――。「続けられる限り、続けていきたい」

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