バナナペーパーを活用して区内から社会問題解決やSDGsに取り組む「つづきバナナプロジェクト」が今春から本格的に始動した。区内の企業や団体の有志で構成されるメンバーは早速、バナナを連想した黄色のアイテムを身につけ、PR活動に乗り出した。
「『一枚の紙が世界を救う』がテーマであり最大の目標」と語るのは同プロジェクトの木村紘大代表。バナナペーパーとは廃棄されるだけだったオーガニックバナナの茎から取った繊維を原料として使用し、古紙などを加えて作られたフェアトレードの紙。発展途上国の貧困問題解決や自然保護につながるとして注目が高まっている。
同プロジェクトはそうしたバナナペーパーの持つ可能性を伝えようと発足したもので、現在は区内の団体・企業の代表ら5人が活動している。
今後はバナナペーパーを使った名刺やノートなどの商品を開発し、川向町の印刷会社「株式会社シュービ」に発注する。出来上がった商品をイベントで紹介・販売することで社会問題を考えるきっかけづくりを目指すという。
4月23日には記念イベントが中川中央のまちなかbizつづきで開かれ、バナナを連想した黄色のアイテムを身につけた人々が集まった。メンバー挨拶の後は普及を推進する株式会社山櫻の高崎啓介氏が登壇し、バナナペーパーが発展途上国にもたらしたメリットなどを紹介した。参加者同士の交流会が開かれ、地元産のバナナなどを使ったランチを楽しんだ。
木村代表は「バナナペーパーが日常の中で社会問題を考えるきっかけになれば。まずは都筑区から変えていけるよう力を合わせたい」と力強く語った。
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