能登半島地震の救援活動をしていた神奈川県大隊の派遣が2月13日で終了した。都筑区からは第1次派遣(1月8日〜14日)で川和救急隊、第3次(15日〜20日)で都筑消防署警防課の菅野貴之課長と北山田消防隊、第7次(27日〜2月1日)で仲町台特別救助隊が現地へ派遣された。活動した3人に話を聞いた。
菅野課長は後方支援指揮中隊長として活動。救援隊はすべて自主完結しないといけないため、生活用品や燃料、資機材など衣食住のすべてを手配した。「少しでもストレスなく活動できるよう、心を配った」と話す。
同時期に派遣された北山田消防隊の澤輝利隊長は、山中の道なき道を約1時間半歩き土砂崩れのあった輪島市町野町で安否不明者の捜索にあたった。車両が入れないため作業は困難を極めたが、澤隊長にはそれ以上に心に残ったことがあった。「山に入る隊員1人1人に『よろしくお願いします』と声をかけていた人がいた。その『探し出してほしい』という切実な願いに、任務をまっとうしなければと強く思った」と振り返る。
仲町台特別救助隊の須藤剛隊長は、宿営地から車で約1時間ほどの輪島市市ノ瀬町で活動。ここも土砂災害で1名が安否不明だった。「広範囲で二次災害の危険が高く、緊張感がある現場だった」。粘土質で水分量が多く、捜索は困難だったという。「特に情報が少なく、捜索の目星が付けにくかった」
須藤さんは「現場に行って思うのは、住民の助け合いの大切さ。普段から防災意識を持って備えて」と話す。菅野さんはトイレの重要性を指摘。「人間として活動していく上で必要。トイレパックは現場で使って、衛生的で快適だと思った。便利なので家庭でも常備を」と呼びかけた。
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